カラコンによって起こるトラブルについて
おしゃれを楽しむ人にとってカラコンは必須アイテムとなりつつありますが、カラコンは普通のコンタクトレンズとは異なりますのでトラブルが多いのも確かです。
ここではカラコンによって起こるトラブルについていくつかご紹介します。
酸素不足により角膜内の細胞が破壊されてしまう
カラコンは普通のコンタクトレンズよりも酸素透過率が低いため角膜が酸素不足になることがあり、深刻になると角膜の中にある細胞に影響を及ぼしてしまいます。
まず角膜の1番外にある細胞が剥がれやすくなり、剥がれると細菌から守る働きが落ちてしまい細菌が付着して感染症を引き起こしてしまいます。
角膜の酸素不足が一定に達すると角膜の1番内側にある余分な水分を排出する働きのある細胞が死滅してしまい、これは一度死滅してしまうと二度と元には戻りません。
死滅することで角膜がむくんでしまい透明度がなくなってしまいます。
細菌が原因のアカントアメーバ角膜炎を引き起こしてしまう
アカントアメーバとは土や水道水に存在する目には見えないほど小さな生物で通常であれば角膜内に侵入することはありません。
しかし酸素不足で弱った角膜であれば簡単に侵入することができ、弱ったことで角膜に付着した細菌を餌に繁殖してしまいます。
初期段階での自覚症状はほとんどないため強い痛みや異物感といった症状が出てから気づく場合が多く、進行すれば角膜に穴が開いてしまったり視力が落ちたり最悪の場合は失明してしまうこともあります。
カラコンの色素が落ちることで目のトラブルを引き起こしてしまう
目をこする癖があったり手の込んだアイメイクをする場合などはカラコンに刺激を与えてしまいます。
外部からの刺激が多いとカラコンの色素が落ちる確率も高くなり、色落ちした部分が凹凸になっていることから眼球を傷つけたり着色料によって炎症になるなど目のトラブルを引き起こしてしまいます。
カラコンのトラブルをいくつか挙げましたが、これらは日頃の注意や心がけで防ぐことは可能です。
長時間の使用は避けたり違和感を感じたらすぐに使用を中止したりといった正しい使用方法を守ることが大切です。